diary2017-04-06diary2017-07-09

ギャラリー日記

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2月8日

堀込幸枝展も今日が最終日となった。
期間中多くの好評を頂いたが、いつも展評を寄せていただくお二人の堀込作品への論評を紹介させて頂く。

敦賀信弥氏

なんと不思議な色と形と空気感だろう。中ほどに不安定に立つピンクの楕円。
それは左下の濃い緑の円形と右上の歪んだ形の茶色に支えられているが、三角を作る細い線、しかも下の線が傾斜しているのでどうにも危なっかしい。
それにしてもパステル調の淡く半透明の、モヤモヤともどかしく、それでいて深遠な奥行きを感じてしまう。
だから、不安定な心理状態でいながら、深いところで安らぎにも似た安寧をもたらしてくれている。
誰かに何かを打ち明けたくなるほどの癒し効果を感じるのは僕だけか?



紋谷幹夫氏

淡い色、境界線が不明確な形が
画面に等価に配置されています。
ある作品は抽象画のようですが、
ある作品は、瓶を描いた静物画。
作品名は、色名+bottle。

画家は瓶を描こうとして画面に向かい、
そして、画家としての瓶が描きあがります。
第三者には具象や、抽象に
見えてしまうだけなのかもしれません。

ガラス瓶はその素材や製法、経済的効率上、
円筒、円錐がベースの丸っこいシンプルな形態になります。
そんなやわらかでミニマムな形は、
多くを語らない分、不思議な余韻を含みます。

瓶は、一般人にとっては、単なる容器ですが、
画家にとっては、別の世界へ誘い込む入り口のようです。
日常と呼ぶ、瓶が置かれた机の上が、幻想的な空間へと変化し、
画家はそれを美しく画面上に引き出す。
そんな印象でした



2月8日

サラリーマンコレクターで知られる山本冬彦氏がコレクションの一部を新宿にある佐藤美術館に寄贈し、その新収蔵品展が同美術館で開催されている。

氏は40年の間に会社勤務の傍ら1800点もの美術品を蒐集され、「アートソムリエ」と称して、コレクションの楽しみを伝える伝道師のような方でもある。
美術コレクションに関する著書も多く、今では画廊企画もされていて、若手支援を定年後のライフワークにされている。

今回の寄贈品の中には私どもで収めさせていただいた作品もいくつかあり、久しぶりの対面をしてきた。

亡くなられた異色の日本画家小島悠司の作品を中心に当時の若手作家と言われた作家の作品が並び、それは壮観で、サラリーマンコレクションとは思われないような大作も展示されている。

こうしたコレクションと今のコレクションはおおきく変貌を遂げているが、氏の目の確かさを如実に感じさせる展覧会である。

私どもで収めた作品も含め写真で幾つか紹介させて頂く。








2月25日まで開かれているので、興味のある方はぜひご覧頂きたい。

2月2日A

奥のGT2では打って変わって華やかな現代版浮世絵と言っていいだろうか、今風の少女たちが並ぶ。

今回は少女の顔がメリハリの効いた表情になっていて、おじさんその目に射込まれるとたじろいてしまう。
また実際に浮世絵からヒントを得たという遊郭での花魁と禿を現代風少女に見立てた作品も新たなテーマとして登場し興味深い。







2月2日

明日から堀込幸枝展が始まる。

色の奥にまた色があると言ったら当たり前だが、堀込の作品はどこまでも果てしなく透明な海の底を覗くように、色彩が続いて行く。
深淵な色が会場の静寂さを際立てる。

静謐な世界に佇むことで堀込の作品が心に響いて頂ければ幸いである。





1月23日

ギャラリー椿オークションも昨日で終了。

あいにく最終日の昨日は予想外の大雪に見舞われ、お客様の足が途絶えたことは残念だったが、それでも寒い中を熱心に来てくださる方もいて、まずまずの成果を収めることが出来た。

金額は大したことないが、幅広く作品に入札が入り、業者のオークションとは違い、無名作家であったり、作者不詳の作品も多く落札され、名前やキャリアではなく作品本位で選ばれる方が多かったのは嬉しいことである。

とは言えまだ多くの作品が残っていて、今週末27日までアフターセールをやるので、落札できなかった方や会期に間に合わなかった方にはぜひお越し頂きたい。

アフターセールは、表示金額で先着順で作品を購入できるので、是非お早めにお越し頂きたい。

市場価格よりはかなりお安く昨品を手に入れるチャンスでもあり、お越しをお待ちしている。

1月20日

ちょうど一年前にフェースブックに載せたコメントだが、一年経ってトランプ大統領の支持率は案の定かなり低い。

私の願いは未だ届いていないようだ。

以下フェースブックより。

トランプ大統領の就任式が近づいている。

まさかのトランプ大統領だが、オバマ前大統領に比べ、あまりに現実的で、理想を掲げたオバマとの違いには驚くばかりである。

私の仕事も画商の言葉通り、商いという現実的な仕事をしなくてはいけないが、それだけではこの仕事は務まらない。
根底に理想があり、自分の夢を具現化してこそ商いに繋がると思っている。

そうした意味でトランプに一番欠けているのは夢の欠如である。

アメリカファーストを掲げるが、自分のところさえ良ければ、他国はどうでもいいという利己的な考えも気になる。

私は40年にわたりロータリークラブで奉仕活動を続けているが、ロータリーの精神である「真実かどうか、みんなに公平か、好意と友情を深めるか、みんなのためになるか」を自分に問いかけ行動の指針としている。

そのどれもがトランプに欠けているように思う。
そうした友愛の精神を失うと言動にまずは品格が欠けることになり、そうした人間がリーダーシップをとることに危惧を覚える。

今更変えようもないが、立場が人格を形成すると信じて、品位あるリーダーとして大統領の職務を全うするよう願うしかない。

1月17日

恒例のギャラリー椿オークション。

いつもは暑い盛りの8月に開催していたが、一人のコレクターから質の高いコレクション が多数出るということで、H・Tコレクション展に切り替え、オークションを延期すること になった。
1年延ばしの夏にと思っていたが、多くのお客様から問い合わせや出品依頼もあって、急 遽お正月明けに開催をすることにした。

お屠蘇気分も抜けない松の内に準備を始めれば気合も入るだろうと、スタッフ打ち揃い展 示に大わらわである。

例年のごとく、天井から床までぎっしりと作品に埋め尽くされていて、いつもの広い空間 は見る影もないが、1年に一度のイベントということでお許し頂きたい。

19日から22日の4時半までの予定で、日曜日もギャラリーを開けてお待ちしているので、奮ってご参 加頂きたい。

アートの福袋となれば幸いである。



1月10日

昨日は蓋開け早々に大作に予約が入り、幸先の良いスタートを切ることができた。

他にも購入の相談を受けたりで、昨日の日記に書いたような笑うギャラリー椿となるといいのだが。

韓国と北朝鮮も一歩前に進むことができたようで、平和を願う私たちにとってはグッドニュースである。

とはいえ予断は許さず、国同士の約束を反故にしようとしたり、国民を犠牲に核開発を進めている国同士なので、どう転ぶかわからない。

昨日も知人たちとの新年会で、先輩たちが北、さらには中国の脅威に対して、日本も核開発を進めるべきと語っていて、おいおい唯一の被爆国で、平和憲法を遵守している日本がそんなことをしていいのかと心配になってきた。

先輩たちは財界のトップを務めたお歴々で、少なからず社会に影響力を持つ人たちだけに、こうした考えが蔓延して行くことが恐ろしい。

私は憲法も改正したほうがいいし、自衛隊も国を守るには必要だと思っていて、どちらかというとコンサバティブな人間だが、核保有などという考えは毛頭ない。

東アジアの緊張が続く中、日本はガンジーのように無抵抗、非暴力主義を貫いてほしい。

年寄りたちは勝手なことを言うが、戦地に赴くのは自分たちの子供や孫であることを肝に命じてほしい。

景気は良くなってほしいが戦争だけは勘弁してもらいたいと心から思う。

1月9日

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
今日から仕事始め。

今年は戌年私の干支である。
戌が笑うという株での格言があって、戌の年は相場が活気づくそうだ。

実際年初の株価は高騰し、不動産も億ションが次々に売れていく不動産バブルのようで、美術市場も草間彌生や具体美術の作家達やもの派の作家たちの価格は上がり、細密美人画もバブルの様相を呈していて、確かに景気は上向いているようだが、私のところのように市場と連動しない画廊ではその実感がないというのが現状である。

景気が上向きの中にあって、地道に流行に左右されない仕事をしている作家たちにも陽が当たるようになって来ることを願うし、そうした動きに右往左往しないコレクターが一人でも多く出てきてくれることも切なる願いである。

私たちにも笑う年であることを願い、年初の挨拶とさせて頂く。

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