三澤浩二展
2007年3月26日(月)-31日(土)
ギャラリー椿GT2
〒104-0031
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
tel:03-3281-7808 fax:03-3281-7848
E-mail: gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

2007年3月26日(月)-31日(土)
〒104-0031
東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F
tel:03-3281-7808 fax:03-3281-7848
E-mail: gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp


| 1962年 | 島根県生まれ |
| 1987年 | 大阪芸術大学美術学科卒業 |
| 1988年 | 番画廊(大阪) |
| 1989年 | 番画廊(大阪) |
| 1990年 | 番画廊(大阪) |
| 1991年 | 番画廊(大阪) |
| 1992年 | オンギャラリー(大阪) |
| 番画廊(大阪) | |
| 1993年 | シテイギャラリー(神戸) |
| ギャラリー・ラ・フェニィチェ(大阪) | |
| 1994年 | 番画廊(大阪) |
| 1995年 | 番画廊(大阪) |
| 1996年 | 番画廊(大阪) |
| 1997年 | 番画廊(大阪) |
| 1998年 | 番画廊(大阪) |
| 1999年 | シテイギャラリー(大阪) |
| 画廊エイ(岩国) | |
| 2001年 | シテイギャラリー(大阪) |
| ギャラリー山口(東京) | |
| 2003年 | 番画廊(大阪) |
| ホワイトキューブKYOTO(京都) | |
| 2005年 | ギャラリー椿GT2(東京) |
| 2007年 | ギャラリー椿GT2(東京) |
| 画廊エイ(岩国) |
| 1985年 | 第1回ABC&PI展(ABCギャラリー:大阪) |
| 1991年 | いま絵画は-OSAKA’91(大阪府立現代美術センター:大阪) |
| 1995年 | 第2回洋画100和歌山大賞展(和歌山県民文化会館:和歌山) |
| 1997年 | 2つの視点’97(阪急百貨店:大阪) |
| 第5回画廊の視点’97(大阪府立現代美術センター:大阪) | |
| 1998年 | ART UP!-揺籃する位置-展(大阪府立現代美術センター:大阪) |
| ART UP!-揺籃する位置-展(ギャラリーくうて:広島) | |
| ART UP!-揺籃する位置-展(Xa104口ードサイドミュウジアム:広島) | |
| ART UP!-揺籃する位置-展(神戸アートビレッジセンター:神戸) | |
| 1999年 | 20世紀の証明展(ABCギャラリー:大阪) |
| 2000年 | 比良から新しい風が-Part7”展(比良美術館:滋賀) |
| MIURA,ART PROJECT/ゲームと手? 半島=1(三浦半島:神奈川) | |
| Aat Move 2003IWAKUNI表現の成り立ち(シンフォニア岩国:岩国) | |
| 2006年 | 現代絵画二人展(山口県周防大島町、服部屋敷) |
・・・タイトルは「Moment
of Dot」。今回はドットがメインになっているのですけれど、ドットとドットの「間」というようなニュアンスで、このようなタイトルに致しました。
ドットを重ねることによって画面に奥行きを作っていく試みをしていますので、表面と支持体のキャンバスとの間に積層する層がかなりあるわけです。その層の「間」を意識したといいますか。絵具の内側を意識したといいますか・・・。ただ内側といいましても、物理的には絵具と支持体の綿布との厚みにしか過ぎません。でも手を動かすことで皮膜の層が何層にも渡って見えてくる。活動する身体を通して何かが感じられるようになるまで手を動かしていくと、根源的なものといいますか。ずっと深くしまい込んでいた記憶みたいなものが呼び覚まされるように表出して来るのです。
・・・ドット(点)は筆を置く行為を伴うものだから、置くことで記憶の痕跡という意味合いも出て来るわけですね。ただ絵具をのせるだけではなく、綿布にじゎ〜と絵具をにじませている部分もありますので、ひとつひとつのドットの形が変化して見えてくるのです。絵具は油絵具とアクリル絵具を使っているのですが、アクリル絵具をアルコールで溶きましたら、絵具がすぅと広がって面白い表情が出ました。それがとても気になって、ですから油絵具も揮発性の油でかなり溶いて流動性を出すような試みをしています。にじみが広がることで時間的な変化も行為の痕跡も残っていく。そういうものを積み重ねていくというのが今回の作品の特徴だと思っています。
色についてはこの色でないといけないという意識はあまりないのです。ただ色を重ねたときに、色が濃いと表現されたものが深く重々しい感じを持ちます。自分の表現したいのはある意味レイヤーの層なので、絵具という物質の存在感の強さやその視覚効果を考慮して選びました。また透明感のある色を重ねていくことで、変化を見つけていきやすい面もあるのではないかと思います。
赤い色から生命観を感じる方もいらっしゃると思います。見る方によって色のイメージがありますし、感じ方も違います。ある意味、見え方は相手の方にゆだねる部分も出てくると思います。
以前はラインの作品も描いていますので、ドットに大きなこだわりがあるわけではないのですが、重ねていく作業の過程の中で今回はドットを使っていくと表現しやすかったということがありました。ですからもう少しこのドットを詰めてみようかと思っています。ドットというのはシンプルな形ですから、重ねることによってもっと深みや厚みがでるのではないかなと。それにこの手法とはまた違うやり方があると思いますので、その辺を追及していきたい部分もありますね。作業を積み重ねていくことで、画面自体は薄くともその薄いなかにたくさん深みが感じられるように、自身が感じ取った想いを独創的に表現できればと思っています。
(c)Misawa Koji