EXHIBITION

ROOM 1

Asa Go「Pocket Eco Space」油彩・キャンバス / 162x260cm / 2025

呉  亜沙

Asa Go

いいながめ

2025年8月19日[火] - 9月13日[土]
19 August - 13 September 2025
11:00 AM - 7:00 PM
日・月・祝 休廊
Close on Sundays, Mondays and Holidays
オープニング レセプションを8月23日(土)5時より開催します。
どなたでもご参加頂けます。

 近所にあるポケットエコスペースという自治体が運営している場所、そこが今回の大作のモチーフとなりました。そこは「都市の中で、どれくらい多くの生き物が戻ってくるか」をテーマに人為的に自然環境を整えている場所です。公園内や河川敷の一画にビオトープを備えた小さい茂みとなっています。綺麗に刈られた植え込みや花壇がある公園内に、違った角度からの”手入れ”をされ、夏にも敢えて雑草は放置され、のびのび育っています。この”手付かず風”がとても興味をそそりました。また、その中央にあるビオトープ内には隣接する学校の校舎が映り込んでおり、その空間内で自然と人工が右往左往しているように感じられました。

 もともと「自分と他者」というテーマで作品作っていました。アイデンティティであったり、人との間に感じるナイーブや感情を作品にしようと心がけてきました。出産をきっかけに少しずつ作品も変化してきました。「自分と他者」とはまた違う「子ども」という存在は、もう一度人生を追体験するきっかけにもなり、どこかで世代間の意識を芽生えさせるものでした。

 2022年頃から「大人を都市」、「子どもを雑草」という見立てにして作品を作り始めています。「自分と他者」という身近なコンセプトから「都市と子供」という社会性を帯びるテーマに変わって新しい視点が開けた分、作品に対するアプローチの心境が違うと感じています。どちらかにピントを合わせると一方のピントがズレる、そのような感覚があるのです。
冒頭のポケットエコスペースの話に戻ると、人為的に作られた自然の中で無作為に伸びる雑草、その中心に映り込む建物、そこに無邪気に遊びに来る子どもたち、なんかしっかり成立しているんだけど、そのあべこべ感に親近感が湧いてしまい、今回のメイン作品となりました。

ピントを柔軟に調節しながらいいながめを楽しめたらな、と思います。

2025 呉 亜沙

EXHIBITION VIEW

展示作品

  • Pocket Eco Space

    1 . Pocket Eco Space
    F100x2 162x260 cm

  • global

    2 . global
    M100 97x162.5 cm

  • Replace

    3 . Replace
    F30 72.7x91 cm

  • nice view

    4 . nice view
    F30 91x72.7 cm

  • sound

    5 . sound
    F30 72.7x91 cm

  • いいながめ

    6 . いいながめ
    F10 53x45.5 cm

  • mum identity (2)

    7 . mum identity (2)
    F10 53x45.5 cm

  • detox

    8 . detox
    F8 45.5x38 cm

  • Acidic

    9 . Acidic
    F3 27.5x22 cm

  • Alkaline

    10 . Alkaline
    F3 27.5x22 cm

  • word

    11 . word
    26.5x18 cm

  • youth

    12 . youth
    26x14.5 cm

  • scenery

    13 . scenery
    24x14.5 cm

  • sound

    14 . sound
    25x15.5 cm

  • Peeper

    15 . Peeper
    63x25x21 cm

  • Peeper(red)

    16 . Peeper(red)
    31x12x12 cm

  • Peeper(blue)

    17 . Peeper(blue)
    31x12x12 cm

  • 雑草さん-c

    18 . 雑草さん-c
    28x24x18.5 cm

  • 雑草さん-d

    19 . 雑草さん-d
    24.5x24x17 cm