前野智彦
複数の現在地、或は島

2007年3月5日(月)〜3月10日(土)

a.m.11:00〜p.m.6:30

(最終日p.m.5:00・日曜休廊)

ギャラリー椿

〒104-0031

東京都中央区京橋3-3-10 第1下村ビル1F

tel:03-3281-7808 fax:03-3281-7848

E-mail: gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

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--関連情報--

前野智彦 画歴
1977 広島生まれ
2000 広島の美術(広島現代美術館)
2001 東京ワンダーウォール(東京現代美術館)
  東京ワンダーウォール賞受賞
2002 多摩美術大学絵画科版画専攻卒 
2003 東京都庁舎回廊にて個展(新宿)
2003 全国大学版画展 買い上げ賞受賞
  (町田国際版画美術館)
2004 同大学大学院美術研究科絵画専攻修
2004 三人展(銀座東和ギャラリー)
2004 三田健志との共同プロジェクト
  壁画制作(横浜労災病院)
2005 ギャラリー椿2にて個展(京橋)
2005 交差する眼差し(京都 平安画廊)
2005 第3回山本鼎版画大賞展 佳賞
2005 東京国際ミニプリントトリエンナーレ
  (多摩美術大学美術館)
2006 ギャラリー椿2にて個展(京橋)
2006 二人展(銀座養清堂画廊)
2006 東京国際ミニプリントトリエンナーレ
2006 三国展(タイ、カナダ、日本を巡回)
2007 ギャラリー椿2にて個展(京橋)
 

その他グループ展多数

現在 同大学絵画科版画研究室 助手
主な収蔵先
  町田国際版画美術館(東京)・多摩美術大学版画研究室(東京)・多摩美術大学美術館(東京)・雪梁舎美術館(新潟)・シルパコーン大学(タイ/バンコク)・台湾師範大学(台湾)

MAENO TOMOHIKO
solo exhibition-複数の現在地-

ドライバーは2007年の首都高速C1、1998年の東京都内、2003年の広島市内と3つの現在地を走行する。一陣の外気を有し、外部と繋がり合い、首都高速の路面に沿い、時に海を越え、川を渡り、時速120kmで駅を突き抜け、公園を突っ切り、ながら倒錯的なドライブは駆動する。

「複数の現在地」

  

 GPS《global positioning system》機能を無効にした、カーナビ2台を並列。
ギャラリー椿(GT2側)測道に停車し,両ナビに異なる現在地を登録。

 

上部のナビ(地図データ1998年)
方位のみを90度ずらし、ギャラリー椿を現在地として登録、認識させる。

下部のナビ(地図データ2003年)
広島市街主要部(広島市役所)、北を頭に現在地として登録、認識させる。

  

 

首都高速走行経路 
西銀座インターより首都高速に乗りC1を一周し東銀座インターで降り再び現在地(ギャラリー椿GT2側)へ戻る。所要時間20分弱。両ナビは、ずれた方位に従い、車速パルスを手がかりに各地図内で走行を開始。

 

倒錯のドライブ
走行開始直後、上部ナビは車体現在地から分離し、差異を生産しはじめる。ドライバーは2007年の首都高速C1、1998年の東京都内、2003年の広島市内と3つの現在地を走行する。一陣の外気を有し、外部と繋がり合い、首都高速の路面に沿い、時に海を越え、川を渡り、時速120kmで駅を突き抜け、公園を突っ切り、ながら倒錯的なドライブは駆動する。地図の眼差しを盗用し床面に撒かれたコンパスは、GPSから分離した身振りにおいて、方位を定める間もなく振れ続ける。

(c)MAENO TOMOHIKO