GALLERY TSUBAKI ギャラリー椿

金井訓志 展
2010. 6.1 mon.-6.15 tue.  11001830 日曜休廊

ミニマムにそぎ落とされた形と線で、自然や人物へのやさしい目線を、軽妙かつ洒脱に表現する金井訓志さん。ギャラリー椿での8回目の個展です。
金箔の縁取りを今回はカシューで黒く縁取りし、より大胆に明快さを押し出しています。 15歳で初めて油彩を描き、絵画史、技法を勉強、試行錯誤してゆくうちに、「線」に強く ひかれて、線でフォルムをつくる単純な形を追求してゆきます。
日本人にそなわっている侘び、寂び、ウェットさなどをそぎ落とし、「明快さ」「ドライさ」
「力強さ」を抽出したものが、ここ近年の作品です。そして新作のこの黒いカシューの縁取りがもっともそれを打ち出しています。
つい最近みたコンサートでコミュニケーションというものがいかに重要かに改めて気がつき、今回のテーマとなっています。顔は人間の感情が一番表出するパーツ。
今回の人物たちは皆、見ている私たちに視線をあわせています。しゃべりかけてくる人もいれば、腕をくんで聞いてくれている人もいるように感じます。絵画の中の人物たちのコミュニケーションの相手はみている観客なのです。このコミュニケーションで受け取るもの感じるものはひとそれぞれ、それは私たち自身の中にあるのです。
昨年12月に韓国(ソウルCAIS GALLERY )で開催された個展「FACE」の帰国展+新作 約20点を発表します。どうぞご高覧くださいませ。

お問い合わせは gtsubaki@yb3.so-net.ne.jp

金井訓志略歴 かない さとし

1951 群馬県に生まれる 
1970 太平洋美術学校で学ぶ(79年まで)
1979 第75回 太平洋展(東京都美術館/坂本繁二郎賞)
1980~ 第48回 独立展(東京都美術館/'86安田火災美術財団奨励賞/
    '88奨励賞/'90,'91独立賞/'92第60回記念賞・会員推挙)
1990 第25回 昭和会展(日動画廊/'94も出品)
1991 第34回 安井賞展(以後'92,'93,'94,'95,'97 セゾン美術館他)。
    第15回 上毛芸術奨励賞受賞(上毛新聞/群馬)
1992 第2回 前田寛治大賞展(日本橋高島屋・倉吉博物館、'95も出品)。
    第26回 現代美術選抜展(文化庁/'95も出品)
1993 —現代美術への招待— 加藤アキラ・金井訓志展(高崎市美術館)
1995 平成6年度文化庁買上優秀美術作品に選ばれる。
    '95油絵大賞展(東京セントラル美術館/優秀賞)
1997 第3回 美の予感展(日本橋高島屋他)
    第1回 独楽の会(日本橋高島屋他、2001迄)
2000 日本テレビ『美の世界—人のかたち・金井訓志—』。
    『絵は風景』(読売新聞日曜版)。
    第22回日本秀作美術展(日本橋高島屋他)。
    「現代日本画・洋画新鋭作家展」(日本橋高島屋他)
2001 第23回日本秀作美術展(日本橋高島屋他)
2002 文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリアに留学
2003 『EVOLUTION 16』(日本橋高島屋他、以後毎年)。
    デグ アートエクスポ 2003(EXCO 大邸/韓国)
2004 『二人展—安達博文・金井訓志—』(ギャラリーしらみず美術/’06, ’09)
2007 『独立の8人』(ギャラリーユニコン/川越以後毎年)。
    『旅』展《異文化との出会い、そして対話》(国立新美術館)
2008 アート・タイペイ2008(台北)。
    アート・シンガポール2008(シンガポール)
2009 KIAF2009(ソウル/韓国)

個 展
'83(ダーム市立美術館「Huyze Grote Sterre」・ベルギー)/ '89〜(ソルシエール・船橋)/'91(ぎゃらりいセンターポイント・東京)/'92(西武百貨店・渋谷)/ '94,'96,'99,'02,'04,'06,‘08, ’10(ギャラリー椿・東京)/ '95,'97,'01,'03,'05((蔵丘洞画廊・京都)/ '97(ハセガワアート・ 名古屋)/ '98(一穂堂・東京)/ '99(紀伊國屋画廊・東京)/ '02,'05(高崎高島屋)/’05,’09(ギャラリーオーツー・前橋)

’09(CAIS GALLERY・ソウル/韓国)

収 蔵 文化庁、Le Casino Blankenberghe、高崎市美術館他

現 在 独立美術協会会員、日本美術家連盟会員

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